以前に取り上げた健康長寿の予防学からガンに焦点を絞って、長寿とガン予防について考えてゆきます。
--ガンの発生状況--
ガンは30−80歳、その中でも働き盛りの人の死亡原因の第1位を占めます。年間でガンと診断される人は54万人でそのうち約32万人がガンで亡くなっています。
ガンにかかる人は戦後から増え続け、現在は1980年に比べて2倍の患者数になっています。この要因は人口の高齢化で、年齢構成を昔のままにして計算すると
・男性は横ばいから減少
・女性は減少
しています。・・・つまり患者数は増えても全体の「り患比率」は減っているという情況です。
--年齢別ガンの発生率--
40歳くらいの人では全体の約1%の人がガンにかかりますが、40−60歳の人では全体の約7%の人がガンにかかります。
さらに85歳までになると男性の45%、女性の25%がガンにかかります。
このことから、ガンは老化現象であるともいえます。
高齢になるほどガンの発生率は上がってきますが、生活習慣や他の要因によってガンになりやすい人とガンになりにくい人がいます。
--ガンを予防するには!?--
昔に比べて減少しているガンに
・胃がん・子宮頸がん(しきゅうけいがん)
があります。
一方増えているガンは
・前立腺ガン・乳ガン・大腸ガン
があります。
これは戦後の生活習慣の欧米化に伴う「ガンの種類の変化」と見て取ることができます。
日本人がアメリカに移住すると・胃がんが減少して・前立腺ガン・大腸ガンが増えてきます。ブラジルに移住すると日本に近い発生率になります。
同じ遺伝子を持つ一卵性双生児の場合でも、生活習慣の違いによってガンの発生率は大きく変わってきます。
ガンにかかるのは、生活習慣が大きく関係していますので生活習慣を見直すことがガンの予防につながります。
ガンの予防法の根拠は、例えば10万人の人のうちタバコを吸う人と吸わない人を10年間追跡調査してタバコを吸う人のガン発生率を調べる。という疫学的調査に基づいていますので、このシリーズでお伝えする内容は科学的な根拠の裏づけがとられています。
ガンは老化現象であるともいえますので、いかに老化現象を防ぐ=アンチエイジングの実現がガンの予防にも大きくつながってきます。
