エクスポージャーとは聞きなれない言葉です。日本語では曝露(ばくろ)と言い「不安な情況に自分をさらす」という意味合いがあります。
不安や危険な情況から逃げていれば、本当に危険かどうかがわからずいつまでも不安や危険が存在し続けます。
さらに逃げたことで自分に対する無力感が生まれ、不安や危険に対する抵抗力もなくなってしまいます。
--エクスポージャー--
エクスポージャーは不安や危険と思っている人に「不安や危険な情況」をわざわざ体験させるのですから、思い切った方法と言えます。
そのエクスポージャーの方法には2種類あります。
・段階的に不安にさらしてゆく
-不安を感じるレベルを少しずつ上げてゆきます
・いきなり不安の真っ只中に自分を置いてしまう
-フラディング(洪水)と呼ばれる方法です。
このフラディングの例として、ヘビの苦手な人にヘビがいっぱいいる部屋に押しこんで「危険が無いという事を自覚してもらう」という治療が昔行われました。
ヘビの例は極端ですが、人前でスピーチする時などは少人数の前でスピーチすることから始めて、だんだん人数の多い場所でスピーチしてみるという段階的エクスポージャーで不安に慣れてゆく方法をとると、やがて不安は無くなってゆきます。
--想像で不安を乗り切る--
人前で緊張してしまう場合には、まず自分ひとりで人前にいる情況を想像してスピーチなどをしてみます。そのあと家族の前でやってみる、少人数の前でやってみるなどとレベルを上げてゆきます。
スポーツのイメージトレーニングも試合の場面などを想像して、成功している自分のイメージから自信をつかんでゆくという方法がとられています。
さらに、具体的に不安を乗り切る方法として、その場面を想像して不安な情況を書き出してみることが有効になってきます。
例えばスピーチなどでは
・緊張して声が震える
・寝る人がいる
・席を立って退出する人がいる
・人の話を聞かずおしゃべりをする人がいる
などを書き出しておきます。そして実際のスピーチの場で確認すると、自分が思っていたよりも悪いことは起こらないものです。
不安を書き出し確認することで、想像していたよりも不安が少ないという事がわかります。
また、自分が不安に思っている事は他人はあまり気にしていない、と確認できて自信につながってゆきます。
--緊張を取る方法--
不安とともに緊張を取り除くことも大切になってきます。
・腹式呼吸をゆっくりして気持ちを落ち着かせる
-腹式呼吸はお腹に置いた手が動くような呼吸で、ため息をついてから息を吸うと複式呼吸になります。
・筋肉の緊張をとる
-緊張すると筋肉が硬くなります。リラックスする方法は筋肉に力をいれてから力を抜いてやります。その力を抜いた状態がリラックスした力まない状態です。
