歳をとると、疲れやすくなったり病気にかかりやすくなったりします。
老化や免疫の研究をしていると「ポジティブ」に生きなければならない「ポジティブ」と言わざるを得ない現象にたどりつきます。
--生物の進化と免疫--
私たちの免疫システムができたのは、生物の進化の過程を見るとよくわかります。
生物は陸地に上がってから胸腺や骨髄が発達してきました。水中から陸に上がることでホコリや植物の花粉など、それまでにない大きな環境の変化に対応するために発達したのが、胸腺や骨髄などでリンパ球を作る免疫システムであると考えられています。
--加齢とリンパ球の関係--
私たちの体は胸腺や骨髄でリンパ球をつくって、そのリンパ球は抗体を作り体の隅々で細菌や異物から体を守ってくれています。
ところが歳をとると、胸腺は小さくなり骨髄も血球を作る数が減ってきて、やがて脂肪組織に変わってゆきます。すると免疫であるリンパ球を作る数が減ってくるので病気や怪我に対する抵抗力が落ちてくるのでしょうか?
-----
有史以来、人類は現代の様に長生きした経験がないので、歳をとると免疫を作る機能がなくなってくると長い間考えられてきました。
しかし、歴史上長生きした人はいました。そのひみつを解き明かすと・・
-----
私たちの体は、腸や腸から派生した肝臓の免疫(リンパ球)が老化と共に、どんどん増えてきます。
歳をとると、若いころの様に活発に活動しないので怪我などに対する免疫機能が抑制され、その代わりに進化の過程の水中で生きていた頃の腸からの免疫機能が活発になってくる「先祖がえり」が起こると考えられています。
--腸免疫(高齢者の免疫)の特徴--
高齢になってから体内で置き換わる免疫機能はその働きにも特徴があります。腸からの免疫の働きは「自己統制」といわれる機能で「自己抗体」が増えてきます。
「自己抗体」とは、体内の異常細胞を攻撃する抗体で、100歳以上の高齢者の血液を調べると「自己抗体」が多く見られます。
高齢になってくると、ガンの発生や体内にたまった老廃物の細胞などが増えてきますので、そういう細胞に対応できるように体の免疫システムが切り替わっているといえます。
--まとめ--
高齢者になっても、私たちの体は新たな免疫システムで健康に生きようと生命の火を燃やし続けます。
歳をとっても、生き続ける体のシステムがあることを理解して
・適度な緊張とリラックス
・無理過ぎる生き方をしない、楽過ぎる生き方をしない
・ありふれた病気では、安易に薬に頼らず生活の偏りをなくす
ポジティブに生きることで、免疫力が高まり、安心して歳をとりながら生活できるのです。
