[脳手術にあたって]
心臓や肺など他の臓器と違い脳は神秘的な感じさえ受けます。しかし医師が脳を手術する場合には必死で神秘性を感じているヒマなどありません。その反面、脳は実にうまく機能するように出来ていると感じます。
また脳については、まだわからない部分も多く神秘的というよりも未知の臓器という感じを受けます。
脳外科医が脳にメスを入れる事は患者さんを助けるためにするのですが、良い感じはしません。手術に際しては、良く準備して予定通り患部の手術を行います。
[感性をつかさどる脳]
人間の脳の大きさは他の動物よりも大きく、特に前頭葉が非常に大きくなっています。私たちの感情はこの大きな前頭葉の働きによるものだと考えられています。
また豊かな感性は“言葉”によってもたらされ、言語中枢が前頭葉と側頭葉に存在しています。動物でも音(言葉)による情報のやり取りをしますが人間の方が圧倒的に多いのが特徴です。
[言葉と脳の関係]
言葉はその数が多いほど脳内では複雑な思考過程になります。例えば『ラジオ』と聞くだけでイメージがわいてくるように、言葉からの理解という思考回路が出来上がっているのです。言葉による理解は、脳がその言葉の概念を理解していることによるもので、そうであるからこそ私たちは知的な活動ができるのです。
[感情や感性、知性は脳の働き!?]
脳は感情や知性などを統率する臓器ではありますが、脳だけの働きでは豊かな感性というものは生まれません。
自分以外の人や自然や環境などの外的刺激によって相関関係が生まれ感性や知性が磨かれます。外界からの刺激が高度で複雑なほど豊かな知性や感性がはぐくまれると考えられています。
外界からの刺激は五感によるものが圧倒的で
・味覚・聴覚・嗅覚・触覚・視覚
の感覚神経から脳への刺激(信号)を総合的に判断して感性や知性、概念が脳内で形成されてゆきます。
[脳機能を高めるには?]
脳が高等な機能を発揮するためには、末梢神経からの刺激が不可欠です。脳だけが肉体を離れ別のところで機能すると仮定するならば五感からの刺激が途絶え、脳は正常な働きができなくなると考えられます。
[脳と行動の本質]
人間の行動は脳の働きによるものだと考えられていますが、実は手足や体が勝手に動きその動きを脳が監視(制御)しているだけの状態かもしれません。
不具合や危険が迫った時だけ修正の信号を出して、あとは筋肉などにまかせっきりのように・・・
私たちが考えている脳の働きよりも、脳は受動的に機能しているのかも知れません。
日々の生活で無意識にしてしまう行動などは、そういう風なパターンによるものとも考えられます。
[脳機能活性のためには]
脳は外界からの刺激によって機能を増したり維持したりします。病気は別として【物忘れ】がひどくなってきたような場合には外界からの刺激が少なくなってきているのが原因です。
毎日リラックスばかり、楽ばかりしていると“脳”や筋肉はサボってしまいます。
脳機能を活性化、維持、回復、させるためには日々刺激を与え続ければ良いのです。刺激の信号が脳に行くと脳は勝手にいろいろな反応をはじめます。
具体的には
・新しい趣味を持つ
・新しい友人を作る
・新しい本を読んでみる
・何かを作ってみる
など自分のできる範囲で脳に新しい刺激を与えるような環境に身をおくことが脳機能の維持と活性化につながってゆきます。
簡単な刺激だと脳は慣れてサボりますので、簡単だと思ったら少し複雑な刺激にレベルアップすることも大切です。
何かに取り組んでいる人や多趣味な人はいつまでも若々しいのは、脳と体に刺激を与え続けているご褒美なのかも知れません。